Ex-proとしては初のベース本体に内蔵するプリアンプが登場しました!!
ベース・アクティブ・サーキット 「BC−01」。
まだEx−proの単体製品としては発表をしておりませんでした。
以前よりプロのベーシストの依頼で内蔵するタイプのアクティブ回路を何度か作ったことがありました。
そして今回ミュージックランドKEY池袋店店長青木さんとの何気ない話から、パッシブのベースに対して素直なプリアンプが欲しいとのご意見をもらったのです。
実際、パッシブのベース・・・たとえばジャズベース。ジャズベースを好む人は、あのジャズベースの音色だから好きだという意見が大半だと思います。
Ex-proが考え、そして以前にも作ったプロのベーシスト用のプリアンプは、いわゆる「アクティブ」、「パッシブ」の切り替えSWがついたベースでよく見受けられる”極端な音色変化”を避け、アクティブに切り替えると回路上で発生しているであろうヒスノイズや、絶縁、アースなどの不具合で起こるハムノイズなどを極端に嫌い製作したものなので、そのパッシブベース本体が持つ音色を尊重したものなのです。
つまりパッシブとアクティブの音質変化を極少にして、パッシブピックアップの良い特徴を残しつつ電圧増幅するということです。
そしてEQに関して、一般的なアクティブベースのトーントーンコントロール(パライコ)の設定の難解さゆえにトーンのツマミは全てフル10で固定しているベーシストも見受けられます。
Ex-proのプリアンプ「BC−01」のトーンコントロールは言うなれば「ナチュラル・ピンポイント・コントロール」。
一般のアクティブベースのHIを上げた音色には、ベースの気持ちの良いローミッドが引っ込んでしまいがちに・・・
LOWを上げると音色はブーミーになりすぎて音の輪郭を失ってしまったり・・・
BC−01のトーンのツマミ「TREBLE」と「BASS」では、ベースギターに特化した周波数範囲でのカット変化を目的としているので、TREBLE、BASSともにどのつまみの位置にしても使いやすい音色を作れます。
そしてアクティブベースの利点でもある出力インピーダンスに関して、「パッシブ」との違いはやはりベース以降のシールドケーブルの長さによるハイ落ちが少ないことがあります。
出力が低く高インピーダンスのパッシブでは、外から受けるノイズがあったり、シールドケーブルが長くなればなるほど高域劣化が目立ついわゆる” ハイ落ち”を感じてしまったり。ですので出力が高く出力インピが比較的小さくなるアクティブ回路は必然的に高域が上がって聞こえます。(GAINアップも関係していますが)
ですからBC−01ではベースギターの音色の中核を担うミドルに意識を高めて設定。
そして何と言ってもEx-proブランドのエフェクター32voltクリーンブースターは今ではベーシストからも高評価を頂いており、ナチュラルブーストという意味ではEx-proの大得意分野でもあります。そしてたくさんのミュージシャンやPAさん、テックさんの協力も経て、DIを通した「LINE信号」に対しても幾度も試奏を繰り返し開発いたしました。
そのバランスの良さは、LINE信号を受けるPAさんにも実感していただけるはずです。
結果、アクティブ回路搭載のベースにありがちなコンプ感やドンシャリ感で「パッシブ」の良さを全部消さないモノ、そんな青木店長との意見と一致し、ジャズベースへのアプローチを決めました。
EQ設定や増幅度合いなど青木店長と試行錯誤した結果Ex-proアクティブサーキット
BC-01は「Re:Boost」という名でバージョンアップし、Fender Japanのジャズベースに搭載されることとなりました。
現在Ex-proのアクティブサーキット内蔵ジャズベースはKEY池袋店さんでしか試奏、購入できません。
ぜひ足を運んで試してみてください。
同様の回路が入ったベースと弾き比べてみてください。
ミュージックランドKEY 池袋店限定販売
Fender Japan JB62 Re;Boost
このRe:Boostが乗っているジャズベースは、アクティブに違和感を感じていた方や、ジャズベースに物申したい方への助け船となり、新しい大海原へといざなってくれるはずです。