32volt クリーンブースター
32voltクリーンブースターに関しまして、問い合わせが増えてまいりましたので、
あらためてご紹介いたします。
32voltクリーンブースターは、ペダル自体で強制的に「ある種の音」に方向づけることを避け、
プレイヤーが奏でる音色、テクニック・フィーリングを100%表現してもらいたいという思いで、
音色を崩さず・変化させずにブーストできる唯一のクリーン・ブースターです。その当時では珍しかった
内部昇圧電源方式で、動作電圧を9V→32Vに昇圧することで驚異的なダイナミックレンジと超低ノイズ
を実現しています。そしてオペアンプを一つも使わずにしかも1段増幅設計のこのペダルは鮮度の高い音
を出力することが出来ます。ネット上でも話題となった「バッファーとしての評価」も括弧たるものとなっています。
もちろん真空管アンプへの「ドライブ用(通常のブースター)」として、常時ONにしてEQ補正(音質補正)として、
音質劣化の高いペダルとの併用や長いケーブル使用時のバッファーとして、エフェクターボードに無くてはなら
ない存在としてギタリスト、ベーシスト問わずミュージシャンに愛用されつづけているペダルです。
そして今回バッファーについてお話いたします。
バッファーは「音の特性と音量を変化させずにインピーダンスを下げること」と記述していることがありますが、
そもそも入力インピーダンスを電気的に下げてやる為には特性は紛れも無く変わってしまいます。
ギターからシールドケーブルを通って伝わる信号。
シールドケーブルは外部からの電気的影響を受けにくくする為だけでなく
静電容量(コンデンサーと同等の考えで)を押さえ、1極の信号のHI成分をグランド(シールド)側へ逃がさないように
(HI落ちを押さえる為に)伝えるのが理想です。
ですが、ケーブルの長さが長くなればなるほど静電容量は大きくなり、いわゆるHI落ちを感じることとなります。
そしてケーブルのインピーダンスというのはほぼ決まっている(決めている?)もので、ある程度のメーカーのケーブルは75Ω位とされています。
(実測ではありません。)
つまり「エフェクターボード内でのバッファー」の役割とはインピーダンスを下げる為だけではなく、
ケーブルの長さでロスしたHIを聴感上(測定上)で上げてやることが一番実用的であると考えております。
簡潔に要点だけを記述しました。
32voltの使用方法は様々です。
インピーダンスを下げる為だけにバッファーを使用しても変化を感じられない方も結構いるはずですので、
まずはケーブル長のHI落ちを解消される為に「HIブースト」という意味でいろいろセッティングを試して使用するのが良いのではないでしょうか。